SNSで世界中の見知らぬ人とつながる楽しさを楽しめる時代になって、いろんな可能性と人脈が増えていい事態になりましたよね。その一方でそれを悪用する事態も多く鳴っているのも事実です。
今回は私の経験から、同じような被害にあわないように皆さんも注意してくださいね。
事の発端 出会い
2023年7月頃にふとFacebookを見ると見知らぬ人からの友達申請が…。どうもご高齢のようで猫つながりで私を知ったのかなと思い「承認」をポチッと押してみたところ、翌日には低寧な日本語で返信が来ました。
やや不自然な日本語だと思いながらも彼女の返信を読んでみました。
彼女の詳細
- 彼女は「和美亜希子」 生駒市出身の76才でオーストラリア在住で現在は喉頭がんで入院中。
- 入院先はシドニー・アドベンチスト病院(実在する病院で怪しいことはなく、今回の被害者と一つと言ってもいいでしょう)
- 現在は咽頭癌が進み、注射と手術の繰り返しの生活。
- 5歳の時に両親を亡くし、孤児院で生活をし、奈良県の喫茶店でオーストラリア人の男性と結婚、オーストラリアへ移住。
- 結婚後も子供はできず、さらにご主人の家族からは一方的に嫌われている中でご主人が先に他界。その後ご主人からの遺産、家、土地、株、などは全てその家族と雇用弁護士によって彼女名義から、亡きご主人の家族名義に切り替えられて現在は無一文の状態。
- ただし、生前のご主人の対応で、現在の入院費な手術代は生前にかけてくれていた保険でまかなっているがそれももう底を尽きかけているため、今後の手術は回数も減り、死を待つだけの状態になりつつある。病状も悪化し、声が出ず毎日注射をしても痛みがひどく死ぬのは時間の問題と本人は覚悟している
彼女の希望・夢
彼女は今は亡きご主人と慈善事業をしていたことと、その資金のみは彼と彼女以外にはわからないように貸金庫に入れてあり、誰にも口外していないお金が日本円で約5億円ある。これはすでに日本の紙幣に両替されており、日本国内ですぐにでも使える状態にしてある。
今回のSNSでの私との出会いと会話で、今後の慈善活動に最適な者は私だと思い、全てを私に託すと決めたそうです。 その資金の内の30%を私の資産に、70%を日本国内での慈善活動(高齢者への住宅供与、障害者学校への寄付、孤児院への寄付など)に使ってくださいとの希望です。 ただしその資金はオーストラリアの海運会社・警備会社にあり、その権利の受託先は個人でなければならない事という制約がある。そのため一旦私宛にその箱を飛行機で送るので中にある簡単に作られた同意書にサインして送り返せばその資産はすべて私の物になるそうです。 送るのは15時間以内で60万円、24時間以内で40.2万円かかりますと海運会社からメールが日本語で来ました。代表者はジャック・ウイリアムスという方です(日本でいえば山田一郎のようなベタな名前ですがね、全国の山田一郎さん、すみません…) ちなみにこちらの海運会社にも支払いをするつもりで(支払うふりだけですね、払いませんけど)連絡を入れてもなぜか返事が返ってきません。まるで私と彼女のやり取りを聞いて事情を知っているかのようですね。
以上の彼女の提案に対して私からいくつかの質問をしました。
① SNSで知り合ってわずかに会話しただけの人間に5億円もの信用ができるのか?
➡ あなたと私は遠い先祖からのつながりを感じ地球上で唯一信頼できる人間だとインスピレーションで感じたそうです。
② 海外からの送金は関税もかかり相続税もかかる、その結果私の手元には2億強しか残らない、大半は税金で取られる、それをもったいないと思わないのですか?
➡ 税金に関しては豪州、日本両国の法律を熟知しているので問題ない。(私の質問への回答になっていない)
③ オーストラリアにも慈善団体や世界にはユネスコなど寄付できる団体があるのでそちらに寄付する方が安全安心ではないですか?
➡ この委託ボックスは個人から個人へしか受託できないように設定してあるので、団体への寄付はできない、またご主人の親族と弁護士に全てをだまし取られた経験から、人を信用できない。(ではなぜ私を信用できるのか?)
④ オーストラリアにも1人くらいは私のような人はいるし、あるいは寄付が必要な人はいるのでそちらに寄付してはどうですか?
➡ 病状が悪化して今からそんな人を探す時間がないし、あなた(筆者)ほどの人に会えたのでもうあなたと決めた。
その他の会話からの不審点
これまでの会話の中で、お金に関する話以外に、現在の病状、過去の思い出(特に日本での記憶)についてもお話を振りましたが、8割はスルーされます。それだけ現金の受託を優先しなければならないほど人生の残り時間が少ないのかもしれませんが、いくつか不審な点があったので紹介します。
- これまではご自身の事を「私」「お母さん(私を唯一の子供としてそう言っている)」と言ったのに対して、私が「わかりました、あなたの資金を受け取って慈善活動を私が引き継ぎましょう」と書いた後の手紙では、「明子さんの夢を引き継いでくれてありがとう」と、まるで第3者のような発言になってしまっている。しかも名前も「亜希子」だったり「明子」だったり苗字も「和美」だったり「和見」だったりします。
- 奈良県生駒市出身という事で、私が近くを通った時に奈良県側から見た生駒山の写真を送りましたが、何の返事もありませんでした。また現在シドニーの病院へ入院されている事と、ご主人と過ごした家の住所も教えてきたので、両方をグーグルアースのストリートビューの画像を送りましたが、これもスルーされます。感情がないのでしょうかね。
- おそらく今は英語が主流になっておられると思いますので、私へのメッセージは翻訳機を使用していると思われますが、同じ表現が多く、送金に対する私の不安や疑問を日本人独特の言い回しで質問した場合、「意味が分からない」という返事はなく、完全に質問自体を無視します。
- 喉のがんが進行して食べることもできず話すこともできないと毎日メッセージを送ってくるのですが、この数日はビデオ電話をかけてきます。声も出ないのにどうやって会話するつもりなんでしょうかね?またその通話は毎回こちらの問いかけには反応せずに数秒で切られます。折り返しこちらからかけ直すと出ません(ー_ー)!!
まとめ
この世の中には、本当に資産があるが相続先に問題があって、それならば他の人に相続を使用と考える人はいると思います。もし私がそうするならば、相手を安心させるためにも直接会い、税理士などを交えて正式な形で贈与をするでしょう。でなければ信用できないでしょう。 それができない人が時々、山やごみの中に札束を入れて放置しているのだと思います。
もらえる金額が高額だとよほどの資産持ちか、警戒心が強いか、または貪欲な人でない限り、どうしも惑わされててしまいますよね? でも基本的に顔も見ずにいきなり渡すことは考えにくいですし、もらった側も相続税を払わないと、所得隠しで捕まってしましますから危険な状態だと認識してください。
でも、本当に病気で人生が終わりかけている人の最後の願い、夢なのかもしれません。
私たちにはその本質が見極めることが難しいです。
そんな時は、日本の各役所、信用できる日本の法律や税金のプロに任せましょう。
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